独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月17日、三菱電機株式会社が提供する「MELSEC C言語コントローラユニット」および「MELIPC シリーズ MI5000」には、Wind River社製のリアルタイムOSである「VxWorks」に起因する複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受ける製品は次の通り。【MELSEC-Q シリーズ C言語コントローラユニット】・Q24DHCCPU-V、Q24DHCCPU-VG ユーザ Ethernet ポート (CH1、CH2) (シリアル No. の上 5桁が ”21121” およびそれ以前)【MELSEC iQ-R シリーズ C言語コントローラユニット、C言語インテリジェント機能ユニット】・R12CCPU-V Ethernet ポート (CH1、CH2) (シリアルNo.の上2桁が ”11” 以下)・RD55UP06-V Ethernet ポート (シリアルNo.の上2桁が ”08” 以下)【MELIPC シリーズ MI5000】・MI5122-VW Ethernet ポート(CH1) (シリアルNo. の上 2桁が ”03” 以下、もしくはファームウェアバージョンが ”03” 以下)これらの製品には、VxWorksのTCP/IPネットワークスタック (IPnet) で発見された脆弱性 (通称「URGENT/11」) に起因する複数の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者によって細工された TCP パケットを受信することで、製品のサービスが停止したりマルウエアが実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。