株式会社アイ・ティ・アール(ITR)は10月31日、国内のOT(Operational Technology)セキュリティ構築運用支援サービス市場規模推移および予測を発表した。発表によると、同市場の2018年度の売上金額は33億8,000万円、前年度比20.7%増と急成長した。近年は、IoTの進展・定着に伴い電力・ガス・水道・プラント、IoT機器、スマートシティなどに関連したシステムへのサイバー攻撃が増加している。特に、インフラ部分がサイバー攻撃によりシステム障害を起こせば、甚大な被害が発生することから、同サービスを提供するベンダが増加し市場が拡大している。このことから、2019年度も同20.7%増と2桁成長を維持すると予測している。ITRのシニア・アナリストである藤俊満氏は、「OT機器もサイバー攻撃の対象になっていることから、企業では最優先で対策すべきセキュリティであると認識されつつある」とコメントしている。