株式会社ラックは7月29日、英Assuria Limited(Assuria)と、海外で事業展開を行う日系企業のセキュリティ対策の支援強化に向けて、セキュリティ監視領域を中心に協業すると発表した。Assuriaは、サイバーセキュリティ監視および脆弱性診断ソフトウェア製品の開発・提供を行っており、世界20カ国以上の組織で使用されているほか、複数の国の重要インフラ企業でも採用されている。ラックでは、セキュリティ監視センター「JSOC」において、Assuriaのログ収集製品を2011年から8年以上にわたり採用し続け、信頼関係を構築している。今回、Assuria製品と、ラックが日本で培ったサイバーセキュリティの知見・運用ノウハウを活かしたセキュリティサービスを共同で開発し、国内とASEAN地域からサービス展開することを目的に協業する。具体的に取り組みとして、Assuriaの主力SIEM製品である「ALM SIEM」に、ラック独自の脅威情報「JLIST」を組み込み、このOEM提供を受けて日本を含めたASEAN地域において、運用負荷の低い自動化されたセキュリティ監視サービスを展開する。また、セキュリティ調査ツール「FalconNest」をAssuriaと共同での海外展開、新たなセキュリティソリューションの共同開発を行っていく。ラックは本協業などを通じ、2025年のセキュリティ事業売上のうちASEAN地域での売上比率5%を目指すとしている。