日本語環境を狙う新種マルウェアが検知数5位に--月例レポート(キヤノンMJ) | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

日本語環境を狙う新種マルウェアが検知数5位に--月例レポート(キヤノンMJ)

キヤノンMJは、2019年6月のマルウェア検出状況に関するレポートを公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は7月26日、2019年6月のマルウェア検出状況に関するレポートを公開した。同レポートは、国内で利用されているウイルス対策ソフトウェア「ESETセキュリティ ソフトウェア シリーズ」のマルウェア検出データを元にしたもの。

国内におけるマルウェアの検出数は、増加傾向となった5月に引き続き増加。2019年1月を100%として、5月は101%、6月は118%となった。検出されたマルウェアでは、悪意のある広告を表示させるアドウェア「JS/Adware.Agent」が14.6%でもっとも多かった。これに、同様の挙動をするアドウェア「JS/Adware.Subprop」(10.4%)、ダウンローダーである「JS/Danger.ScriptAttachment」(5.5%)が続いた。

6月には、新種のマルウェア「DOC/Agent.DZ」が6月17日から6月30日までの14日間で極めて多く検出された。ただし、日本での検出が99%を占め、以外での検出はほとんど確認されていない。「DOC/Agent.DZ」は、6月の国内マルウェア検出数で5位となっており、6/17にばらまかれたメールに添付されたExcelファイルが大半を占めている。このメールは「Re: 請求書の送付」など7種類の件名が確認されており、最終的にWindowsのPowerShellを起動しダウンロード処理を行うが、対象となる環境は限定的であるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×