株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は4月25日、緊急情報を含む2つの「BIND 9.x」の脆弱性情報を公開した。一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)なども注意喚起を発表している。これは、開発元であるISCから脆弱性情報が発表されたもので、ISCでは「CVE-2018-5743」の脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。緊急情報として発表しているのは、「BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からの攻撃が可能となる脆弱性」(CVE-2018-5743)。同脆弱性は、BIND 9.xの実装上の不具合により、namedプロセスのファイル記述子が過度に消費され、namedのネットワーク接続や、ログファイル/ゾーンジャーナルファイルの取り扱いなどに悪影響を及ぼす可能性がある。同脆弱性の影響を受けるバージョンは次の通り。・9.14系列:9.14.0・9.12系列:9.12.0~9.12.4・9.11系列:9.11.0~9.11.6・上記以外の系列:9.9.0~9.10.8-P1もうひとつは、「BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性」(CVE-2019-6467)。同脆弱性は、nxdomain-redirect機能に不具合があり、そのnamedがローカルに提供するゾーンの子孫の名前空間をnxdomain-redirect機能で指定した場合、該当する問い合わせを処理する際にnamedが異常終了を起こす障害が発生するというもの。同脆弱性の影響を受けるバージョンは次の通り。・9.14系列:9.14.0・9.12系列:9.12.0~9.12.4ISCでは、同脆弱性の修正したパッチバージョン(BIND 9.14.1、BIND 9.12.4-P1、BIND 9.11.6-P1)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新の適用を、速やかに実施するよう呼びかけている。
Windows AppX Deployment Service においてファイルハンドルの取り扱い不備により任意のファイルのフルアクセス権が掌握可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2019.4.24 Wed 8:10