キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は4月22日、「ESETセキュリティ ソフトウェア」シリーズの法人向け新製品を5月8日より発売すると発表した。新製品は、未知の高度なマルウェアを検出し端末を防御するクラウドサービス「ESET Dynamic Threat Defense(イーセット ダイナミック スレット ディフェンス)」と、端末上の疑わしい動きを分析してサイバー攻撃による侵害の有無を可視化するEDR製品「ESET Enterprise Inspector(イーセット エンタープライズ インスペクター)」の2製品。同社では、「ITソリューションを中心とした市場拡大領域における増収増益の実現を」を中期経営計画のひとつに掲げており、中小、大手企業ともに提案できるトータルセキュリティとして、SOCをベースとしたセキュリティの運用監視サービス、コンサルティング、強化対策のモデルを構築している。同社エンドポイントセキュリティ企画本部の本部長である山本昇氏は、キヤノンMJのサービス力とESETの技術力で年2桁の成長を堅持しており、エンタープライズ案件も拡大しているとし、さらに未知・高度な攻撃にいち早く気づき対処するための製品を投入するとした。今後はセキュリティサービスの提供などにより、ESET関連ビジネスで2021年に売上100億円を目指すとした。新製品の「ESET Dynamic Threat Defense」は、疑わしいファイルをクラウド上のサンドボックスに送り動的解析を行うもので、ESETのエンドポイントおよびサーバのセキュリティ製品に防御レイヤーを追加するもの。また「ESET Enterprise Inspector」は、使いやすさを追求し、痕跡情報(IoC)だけでなく振る舞いやレピュテーションと組み合わせ、アセットごとに検知方法をカスタマイズできる。さらに、スクリプト、エクスプロイト、ルートキット、ファームウェア、ネットワーク攻撃にも対応する。価格は、「ESET Dynamic Threat Defense」が年額1,520円、「ESET Enterprise Inspector」が年額2,840円(ともに税別、250ライセンス購入時の1ライセンスあたりの金額)。