「政治家は概ね、テクノロジーに関して無知なので、それを正しい方向に持っていくのはエンジニアや技術者の責任になるだろう。しばらくの間、高額報酬の受け取りを辞退する必要があったとしても。」
コンピュータセキュリティの第一人者、ブルース・シュナイアー氏は、先週(編集部註:2019 年 3 月 4 日~ 8 日)サンフランシスコで行われたRSA カンファレンスの基調講演でこのように述べたが、この言葉が聴衆の共感を呼んだようだ。同氏は、弁護士の場合プロボノ活動が期待され、キャリアの成功につながることを指摘し、テクノロジー業界でも同様の取り組みが可能であると述べた。
シュナイアー氏が最新著書『 Click Here to Kill Everybody: Security and Survival in a Hyper-connected World 』へのサインを終えた後、私たちは彼と対談を行い、詳しく話を聞いた。政府は今後、テクノロジー時代の課題にどのように対処していくのかなどに関する彼の考えは以下の通りである。質問は太字、シュナイアー氏の回答は通常の字体となっている。
Q. RSAC の基調講演では、公共政策と技術開発の不適合が増大していると強調されていました。議員らはなぜテクノロジー分野でこのような問題を抱えているのでしょうか?