独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月27日、TIS株式会社が提供するアプリケーションフレームワーク「ナブラーク」に、複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは8.2。製品利用者への周知を目的に、開発者が報告を行った。「ナブラーク 5系(5、および 5u1 から 5u13 まで)」には、汎用データフォーマット機能におけるXML外部実体参照(XXE)の脆弱性(CVE-2019-5918)、およびHIDDENストア機能における暗号化不備(CVE-2019-5919)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性により、XXE攻撃を受けた結果、情報漏えいやシステム停止が起こる(CVE-2019-5918)、あるいはHIDDENストア内の情報を取得され、不正な値が登録されたり、値が改ざんされたりする(CVE-2019-5919)可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。