株式会社ノークリサーチは2月25日、中堅・中小企業のスマートデバイス活用におけるセキュリティ対策ならびに有望なDXソリューションに関する調査結果を発表した。これは、同社が発売した「2018年版 中堅・中小企業のセキュリティ・運用管理・バックアップに関する利用実態と展望レポート」および「2018年版 中堅・中小IT活用シーン別スマートデバイス導入の実態 / 予測レポート」のサンプル・ダイジェストとなるもの。レポートによると、PCのセキュリティ対策を実施している中堅・中小企業(年商500億円未満の企業)は93.2%と高い割合になっているが、スマートデバイスのセキュリティ対策を実施しているのは67.4%にとどまっている。対策の内容をみると、「パッケージソフト」が20.3%でもっとも多く、「クラウドサービス」(19.4%)、「アウトソーシング」(11.7%)と続いた。ただし、「何も行っていない」との回答も32.6%存在した。2017年の調査結果と比較すると、「何も行っていない」は39.8%から減少しているが、「パッケージソフト」はほぼ変わらず、「クラウドサービス」「アウトソーシング」「アプライアンス」の割合が増加している。特にクラウドサービスの伸びは大きく、スマートデバイスではPCと異なり、最初からクラウドサービスのセキュリティ対策を行うケースが増えているとしている。年商別にみると、5億円から10億円未満の企業は他の年商区分と比較して「何も行っていない」および「クラウドサービス」の割合が前年とあまり変わらなかった。