デジタルデータソリューション株式会社は1月9日、2018年に「デジタルデータフォレンジック」のサービスへ問い合わせがあった法人・個人のランキングを発表した。同サービスは、PCやHDD、スマートフォンなどのあらゆるデジタル機器から故障や不正操作により消されたデータを復元し、その中から犯罪や不正行為に関わる重要な証拠データやログを保全・抽出・調査・解析し、法的証拠を確保するためのサービス。法人ランキングでは「退職者のパソコン・スマートフォン調査」が31.0%で1位となった。実際に、特に多い相談は「退職者が在職中に使用していたパソコンからデータが大量に削除ないしは初期化されていた」というケースだという。調査の結果、在職中に社内の顧客情報や技術情報を閲覧・コピーし、USBやクラウドストレージを利用して外部へ持ち出していたことが判明した事例や、退職者が社の機密情報を持ち出して競合他社へ転職した、顧客情報を持ち出し自身で独立したといったケースもあるとしている。個人ランキングでは、2位に「ハッキング・不正アクセス」(22.6%)、3位に「浮気」(10.1%)の調査がランクインした。特定の企業を狙った標的型攻撃が増加しているほか、不特定多数の個人を標的としたハッキング・不正アクセス行為も数多く存在し、調査の希望が後を絶たないという。浮気については、不貞行為等の証拠を求めるケースが多く、デジタル機器に残されたやり取りの履歴は客観的な証拠として相手に提出することを目的としている。