11月に発生した2件の誤送信の担当者を処分(NHK) | ScanNetSecurity
2024.04.16(火)

11月に発生した2件の誤送信の担当者を処分(NHK)

日本放送協会は11月21日、11月に2件発生した放送素材の誤送信の処分と再発防止について発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
日本放送協会は11月21日、11月に2件発生した放送素材の誤送信の処分と再発防止について発表した。

1件目は11月1日に札幌放送局放送部のディレクターが住民インタビューの音声ファイルを入手できる情報が記載されたメールを宗教団体「アレフ」に誤送信した件について、同協会で定めたルールを逸脱し、取材に協力した住民に不安を抱かせ、同協会の信用を著しく失墜させたとして下記の処分を行った。

札幌放送局 放送部 ディレクター:停職1ヶ月(11月28日発令)
札幌放送局 放送部 チーフ・プロデューサー:出勤停止5日
札幌放送局 放送部 チーフ・プロデューサー:出勤停止1日
札幌放送局 放送部 部長:減給
札幌放送局 局長:譴責

2件目は11月9日から10日にかけて、業務委託契約を結んだ会社のディレクターが放送素材を入手できる情報が記載されたメールを第三者に誤送信した件について、1件目の誤送信で再発防止に取り組む中、番組担当者として注意喚起を徹底できずに誤送信を招き、番組の協力者に迷惑をかけ、同協会の信用を著しく失墜させたとして下記の処分を行った。

制作局 チーフ・プロデューサー:減給
制作局 統括プロデューサー:譴責
制作局 局長:譴責

また同協会では以下の3点を再発防止策として挙げた。

1.再発防止のためのルールの強化と徹底
ファイル共有は同協会指定のシステムに限定し、外部システムの利用には厳格な事前申請を義務付け、機密性の高いファイルへのパスワード設定や送受信時のフリーメールの使用禁止。

2.誤送信を防ぐシステムの改修
同協会指定のファイル共有システムの利用を関連団体に拡充し、外部のファイル共有サーバーへの接続制限と警告を表示。
メール送信時のオートコンプリート機能の停止と時間差送信の設定。

3.放送倫理とITリテラシーの再教育等の徹底
倫理意識の浸透とITリテラシーの向上を目指し、放送用素材を扱う職員スタッフを対象に研修とセミナーを実施。
《ScanNetSecurity》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×