攻撃防御機能や検知および暗号化機能も実装した車載用マイクロコントローラを発表(STマイクロエレクトロニクス) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

攻撃防御機能や検知および暗号化機能も実装した車載用マイクロコントローラを発表(STマイクロエレクトロニクス)

STマイクロエレクトロニクスは11月20日、最新の高性能マルチコアおよびマルチインタフェースを搭載した車載用32bitマイクロコントローラ「SPC58 Hライン」を発表した。

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STマイクロエレクトロニクスは11月20日、最新の高性能マルチコアおよびマルチインタフェースを搭載した車載用32bitマイクロコントローラ「SPC58 Hライン」を発表した。

現在、パワートレインやボディ、インフォテインメントはソフトウェアによる制御が進んでおり、修正プログラムなどを無線通信でセキュアに更新することで、コスト効率とユーザの利便性を高めることができる。今回発表したSPC58 Hラインは、最先端のセキュリティに加え、大容量の内蔵コードストレージを備え、無線通信による主要な更新をセキュアに実行できる、業界初のゲートウェイ/ドメインコントローラチップの1つ。

SPC58Hラインは、3個の高性能プロセッサコア、1.2MB超のRAM、および強力な内蔵ペリフェラルを備えた車載用32bitマイコン「Chorusシリーズ」の新製品で、同時に複数のアプリケーションを実行可能。車載用電子機器において、柔軟性とコストパフォーマンスに優れたアーキテクチャを実現する。また、2つの独立したイーサネットポートにより、車内のあらゆるChorusマイコン間での高速通信が可能。車載機器を迅速に診断できるほか、CAN-FDインタフェース(16チャネル)およびLINFlexインタフェース(24チャネル)を搭載し、複数のECU(電子制御ユニット)のゲートウェイとしても機能する。

また、SPC58 Hラインは非対称暗号方式に対応したハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を搭載。コネクテッドカーの機能を保護し、無線通信による更新を安全に実行するほか、攻撃防御機能や、検知および暗号化機能も実装している。

SPC58 Hラインは、次世代のスマート・ゲートウェイおよび中央ボディ制御モジュール用としてサンプル出荷中。バッテリ制御ユニットおよび高度運転支援システム(ADAS)用セーフティ・コントローラ向けの評価も行われている。

SPC58 Hラインの参考サンプル価格は約17米ドル(約1900円)。現在サンプル出荷中で、2020年中頃に量産開始予定。

STマイクロ、コネクテッドカー向け車載用32bitマイコン発表 セキュアな遠隔更新など実現

《纐纈敏也@DAYS@レスポンス》

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