WannaCryなどで使用されたポート445へのパケットが増加--定点観測レポート(JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

WannaCryなどで使用されたポート445へのパケットが増加--定点観測レポート(JPCERT/CC)

JPCERT/CCは、2018年7月から9月における「インターネット定点観測レポート」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月18日、2018年7月から9月における「インターネット定点観測レポート」を公開した。本レポートは、インターネット上に複数のセンサーを分散配置し、不特定多数に向けて発信されるパケットを継続的に収集、宛先ポート番号や送信元地域ごとに分類したものを、脆弱性情報、マルウェアや攻撃ツールの情報などの情報を参考に分析したもの。

同四半期における宛先ポート番号トップ5は、1位「23/TCP(telnet)」(前四半期1位)、2位「445/TCP(microsoft-ds)」(同2位)、3位「80/TCP(http)」(同3位)、4位「8080/TCP」(同6位)、5位「22/TCP(ssh)」(同4位)となり、前四半期から大きな変化はなかった。送信元地域トップ5では、1位「中国」(同2位)、2位「ロシア」(同3位)、3位「米国」(同1位)、4位「オランダ」(同5位)、5位「ウクライナ」(同TOP10外)となっている。

また、同四半期に注目された現象として、「Port445/TCP宛のパケット数の増加」を挙げている。Port445/TCP宛のパケットが8月12日頃より増加しており、送信元IPアドレスには国内のものも国外のものもある。このポートは2017年5月以降、WannaCry等の探索活動に伴うものが観測されているが、8月12日以降のものは従来と異なる送信元も確認された。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×