独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月27日、TP-Linkが提供する、Wi-Fiアクセスポイントを遠隔で制御するためのLinux向けソフトウェア「EAP Controller」に安全でないデシリアライゼーションの問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによるBase Scoreは7.3。「TP-LINK EAP Controller v2.5.3 およびそれ以前」では、Remote Method Invocation(RMI)実行時に認証が行われず、また脆弱なバージョンのApache Commons Collectionsを利用していることが原因で、重要な機能に対する認証欠如の問題(CVE-2018-5393)および、信頼できないデータのデシリアライズ(CVE-2015-6420)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、脆弱なバージョンのApache Commons Collectionsがクラスパスに設定されているJavaアプリケーションおよびライブラリは、攻撃者により任意のバイトコードを実行させられる可能性がある。現時点ではEAP Controllerのアップデートは提供されておらず、JVNでは、Apache Commons CollectionsやEAPのJREバージョンをアップデートすることで、同脆弱性によるリスクを緩和できるとしている。