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2018.11.22(木)

3ヶ月で20キロの体重変化、営業マンのY氏は顔認証システムを通過できたか

セキュリティゲートや空港などで活用されている顔認証システムを用いて、体重の増減によって顔の見た目が著しく変化した場合、正しく認証が成功するかどうかを、実際に体重94キロの男性社員の体重を約20キロ変化させることで検証する実験が行われた。

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セキュリティゲートや空港などで活用されている顔認証システムを用いて、体重の増減によって顔の見た目が著しく変化した場合、正しく認証が成功するかどうかを、実際に体重94キロの男性社員の体重を約20キロ変化させることで検証する実験が行われた。

実験を行ったのは、セキュリティ機器やシステムを開発する株式会社セキュアで、実験に参加したのは、同社営業部に所属する37歳の男性Y氏。

同社が扱う顔認証製品にはこれまで「化粧や体重の増減など外見が変化した場合は正しく認証されるのか」といったごく初歩的な質問が多かったという。そこで、今春社内で健康促進の福利厚生企画が開始されたタイミングと同時に実験を企画し着手した。

パーソナルトレーナーが付いたスポーツジムでのワークアウトと、ジムから提供されたレシピをもとにした食事制限によって同社営業部に所属する体重94キロの37歳男性Y氏は、4月10日から6月30日までの三ヶ月弱の期間で、94.9キロから75キロまで減量することに成功、認証実験は6月12日に実施された。

その結果、94.9キロのY氏も75キロのY氏も無事同一人物として認証することを確認した。

生体認証技術では、たとえば変装して似た容貌になりすますなどの不正を暴く検知はデモンストレーションできるが、正しい人物を誤って遮断してしまう誤検知の検証は、認証のキーがそもそも改変が困難または不可能な、指紋や顔や声、虹彩などであるため容易ではない。

顔認証は、目尻や鼻の脇、唇などの容貌の特異点を抽出することで認証を行うため、20キロの体重増減程度では影響がないことは専門家にとっては常識だが、一般ユーザーにも直感的にわかる方法で、先端技術の実証を行ったことには意味があるだろう。

身体とそれにつながる特徴をもとに認証を行う生体認証には、ひとの認識の根源に迫るような、なにか不思議な「おかしみ」が隠されており、これまで数々のハッカーの挑戦を誘い続けてきた。
《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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