NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は5月10日、セキュリティ市場調査ワーキンググループによる「2017年度 国内情報セキュリティ市場調査」(速報値)を発表した。これによると2016年度の情報セキュリティ市場は、ツール市場が4,959億円、サービス市場が4,523億円で、合計9,482億円となった。2017年度の見込推定値は、ツール市場が5,306億円、サービス市場が4,659億円で、合計9,965億円とみている。さらに2018年度の予測値は、ツール市場が5,563億円、サービス市場が4,892億円で、合計1兆455億円になると予測している。情報セキュリティツール市場では、コンテンツセキュリティ対策製品が1,892億円で38.2%を占め、アイデンティティ・アクセス管理製品が922億円で18.6%、システムセキュリティ管理製品が787億円で15.9%、ネットワーク脅威対策製品が766億円で15.5%と続いた。もっとも伸び率が高かったのはネットワーク脅威対策製品で18.9%。2017年度の予測値では、コンテンツセキュリティ対策製品が12.3%でもっとも伸びるとしている。情報セキュリティサービス市場では、セキュリティ運用・管理サービスが1,970億円で44%を占め、セキュアシステム構築サービスが1,273億円で28%、情報セキュリティコンサルテーションが787億円で17%と続いた。もっとも伸び率が高かったのは情報セキュリティ保険で54.7%。2017年度の予測値では、セキュリティ運用・管理サービスが43.6%でもっとも伸びるとしている。