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2018.04.20(金)

「エンタープライズ」「コンシューマ」「IoT」を柱に、最適なSOCを展開(トレンドマイクロ)

製品・サービス・業界動向 業界動向

トレンドマイクロ株式会社は3月28日、2018年の事業戦略を発表した。同社代表取締役社長 兼 CEOであるエバ・チェン氏は、「つながる世界を安全にするために」と題する発表を行った。エバ氏はトレンドマイクロが今年、創業30周年を迎えるとして、過去の写真を紹介するとともに、これまでにクライアント / サーバ、クラウドと大きな波があったが、現在のIoTの波はこれらよりはるかに大きいとした。

IoTはこれまででもっとも大きな変化であり、サイバー犯罪者にとっては攻撃の対象、および踏み台が大幅に増えることになる。また、サイバー犯罪者は機械学習や暗号化を検出回避に利用するため、脅威の検出がより困難になると警鐘を鳴らした。そこで今後は、「一元的な可視化と迅速な対応ができるSOC(Security Operation Center)が重要になる」とした。そして、SOCは大手業だけのものではなく、中小企業やコンシューマにも必要であり、それぞれに適したSOCがあるとした。

そこでトレンドマイクロでは、中小企業やコンシューマ向けには、「同社含めプロバイダがサービス提供を可能にするキャリアグレードの製品開発」、中堅・準大手企業向けには、「次世代型MSSP向け ソリューションなど」、大手企業には、「エンドポイント、クラウド、およびネットワークセキュリティにおいて同社の強みを活用するツールの提供」と、それぞれに適したSOCの提供に取り組むとした。

現在のSOCは、大量のアラートの監視、個々のイベントの管理、対応を可能にするためのレポート作成に課題があり、トレンドマイクロでは、AI技術によるリスクが高い脅威の優先順位付け(スマート化)、複数のセキュリティレイヤからの脅威情報を自動連携(最適化)、オーケストレーションとレスポンスの自動化(連携)の3つの支援をするとした。

またエバ氏は、トレンドマイクロの「XGen SOC」は既存のSOCを置き換えるのではなく、強化するものであるとし、もっとも重要なものとして、グレーなものを見極める「ハンティング機能」を挙げた。さらに、「これからは同業他社とも積極的に協力すべき」として、SOCに親和性のある製品要件を紹介した。これにはSTIX出力も含まれている。また、大手企業では「IoT SOC」も必要になると指摘、XGen SOCのIoT向けアーキテクチャを紹介。そこでは「ブロックチェーン」と「5G」がポイントになるとした。

ここで、IoT事業推進本部 ソリューション推進部の部長である津金英行氏が登壇し、ネットワーク上のNFV環境で動作するセキュリティVNF「Trend Micro Security VNF」のIoT対応について説明した。これは、一般的なデバイスと、スマートカー、スマートファクトリーなど、それぞれのネットワークスライスに合わせたセキュリティ機能を配置するというもの。そして、Trend Micro Security VNFが5G通信からスライスを識別し、最適化していくデモを行った。

再びエバ氏が登壇し、中堅・準大手企業向けの「MSP NOC/SOC トレンドマイクロ エコシステム」、および「コンシューマ向けSOC(MSSP)」について紹介。さらに、プレミアムサポートサービスのアップデートについても説明した。

そして、2018年の「日本市場でのビジネス戦略」について、取締役副社長である大三川彰彦氏が説明した。領域を「エンタープライズ」「コンシューマ」「IoT」の3つに分け、エンタープライズでは、「XGen IPSビジネスの国内での本格立ち上げ」「企業課題別でのSOC支援戦略の推進」、コンシューマでは、「ホームネットワーク・モバイル セキュリティの普及の加速」「プロアクティブな デジタルライフサポートの開発」、IoTでは、「通信事業者ならびにIoTサービスプロバイダ、IoTデバイスメーカーとの 新規セキュリティビジネスの創出」を挙げた。

IoTについては、IoTサービスごとに最適化したセキュリティと、スレットインテリジェンスをビジネスパートナーにサービスとして提供することで、ユーザが意識せずともセキュリティが継続的に施される仕組みを実現するとした。具体的には、「Trend Micro IoT Security」を通信事業者/サービスプロバイダ/IoTデバイスメーカーと協業し、さまざまなIoT機器に対し、求められるセキュリティ要件に合わせて各種セキュリティ機能を提供する。また、Trend Micro Security VNFを通信事業者のネットワークサービスにセキュリティを組み込んで提供するとした。
《吉澤 亨史》

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