独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月27日、クオリティソフト株式会社が提供するIT資産管理ツール「QND Advance/Standard」に、ディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは9.1。株式会社リクルートテクノロジーズ RECRUIT RED TEAMの西村宗晃氏が報告を行った。「QND Advance/Standardすべてのバージョン」の管理サーバには、エージェントプログラムからの入力処理に問題があり、ディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2017-10861)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたコマンドを管理サーバが処理することで、管理サーバ上の任意のファイルが改ざんされたり、任意のファイルを取得されたりする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
Microsoft .NET Framework における WSDL パーサでの値検証不備により遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2017.11.27 Mon 8:30