内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は10月16日、第10回 日・ASEAN情報セキュリティ政策会議の結果について発表した。政策会議は10月10日から11日、シンガポールにおいて開催され、「重要インフラ防護」「サイバー攻撃による事態発生時の連絡体制」「サイバー分野における人材育成」に関するこの一年の取組みの確認・評価とともに、これまでの活動の包括的な振返りと評価を行い、これを踏まえ今後の協力について議論した。政策会議の結果、政府間の情報連絡演習および机上演習の内容をさらに実践的なものとし、参加機関および参加者も拡大して、来年度以降も継続的に実施することで一致。名称を「日・ASEANサイバーセキュリティ政策会議」に変更するほか、重要インフラ防護に関するワークショップの来年度開催も検討することなどを確認した。また、情報連絡をより円滑、確実に進めるための共通ルールの改訂も承認された。人材育成における共同意識啓発活動も継続していく。さらに、10周年記念事業として「日・ASEANサイバーセキュリティ政策ハンドブック(仮称)」を編纂する。