まず‘ヒューマン(Human)’に関しては、人工知能(AI)の発展で労働力人口の減少が予想されている状況の中、AIでは代替できないサイバーセキュリティ人材の専門性を向上させる方策などについての議論と、情報保護の最高責任者(CISO)と個人情報保護の最高責任者(CPO)の実力をさらに高めることのできるワークショップなど、セキュリティ担当者のための専門教育がフォーカスになると思われる。特に、今年のISEC2017は、‘グローバル(Global)’というキーワードがさらに注目されそうである。ISECの共同主管機関である世界最大の情報保護専門家団体(ISC)²のメンバーとして活動している世界的なセキュリティ専門家たちが多数参加する予定である。また大韓民国国防部で毎年約40カ国の国防・安全保障分野の政府高官を招待して行われるソウル安保対話のサイバーワーキンググループの関係者らがISEC2017に参加し、あらゆる方面に拡大されている‘サイバー戦争’の対応案をはじめとする全世界のサイバー安全保障問題を議論する。さらにはイスラエル大使館と協力し、サイバーセキュリティ分野の最大強国であるイスラエルの約10社の主要セキュリティ企業と国内外のバイヤーとの商談会の機会も設けられる。何よりもISEC2017では、サイバーセキュリティ分野の新技術トレンドが一望できる絶好の機会になると思われる。‘テクノロジー(Technology)’のキーワードをもとに、イスラエルや米国などをはじめとするグローバルセキュリティ企業と韓国のセキュリティ企業約60社が参加して自社のセキュリティ新技術を展示・実演販売し、国内外の最高のサイバーセキュリティ専門家が講演者として人工知能やビッグデータ、VR/ AR、クラウドなど新技術のセキュリティ分野の融合とそれに伴うセキュリティ脅威、また対策などを集中的に議論する予定である。8つのキーノートスピーチと全40以上におよぶセッション講演を通じて、セキュリティ分野の新技術とグローバルトレンドについてわかりやすく理解してもらえるものと期待している。