一般社団法人日本クレジット協会は6月30日、2017年第1四半期(1月から3月)におけるクレジットカード不正使用被害の集計値を取りまとめ、発表した。これは、クレジットカード不正使用の実態を明らかにするために、クレジットカード発行会社を対象に継続的に調査しているもの。これによると、同四半期の不正使用被害額は56.5億円で、前四半期(34.1億円)から65.7%の増加となった。不正使用被害額の内訳は、偽造カード被害額が10.6億円(同7.8億円)で35.9%の増加、番号盗用被害額が39.7億円(同20.7億円)で91.8%の増加となった。構成比では、偽造カード被害額が全体の18.7%、番号盗用被害額が70.3%であった。国内・海外の内訳では、カード偽造被害は国内、海外ともに50.0%と拮抗、番号盗用被害も海外が49.9%と、ともにほぼ半数となっている。