独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月8日、libmtk 向けの httpd プラグインを使用する複数のWiMAXルータに認証回避の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは9.8。現時点で対策方法は公開されていない。MediaTek SDKのライブラリ libmtk 向けの httpd プラグインを使用する複数のWiMAXルータには、認証回避の脆弱性(CVE-2017-3216)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの第三者からのPOSTリクエストを処理することで、デバイスの管理者パスワードを変更される可能性があり、結果としてデバイスの管理者権限を取得される可能性がある。JVNでは、「ルータのWebインタフェースへのアクセスを、信頼できるクライアントからのアクセスのみに制限する」「リモート管理機能を無効にし、インターネット側からWebインタフェースにアクセスできないようにする」といったワークアラウンドの実施により、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。