特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)のセキュリティオペレーションガイドラインワーキンググループと、OWASP Japan主催の共同ワーキンググループである「脆弱性診断士スキルマッププロジェクト(代表 上野宣)」は4月24日、「Webアプリケーション脆弱性診断ガイドライン」を公開した。同プロジェクトでは、システムのリリース前に脆弱性の有無を調査し、問題点の修正を行う脆弱性診断の一連の営みの重要性が高まっている反面、Webアプリケーションの脆弱性診断については、保有すべき具体的なスキルマップが関係者間で統一されておらず、脆弱性診断を行う技術者やサービス事業の力には差違が見られるとしている。また、Webアプリケーションの脆弱性診断は、自動診断ツールだけでは不十分であるとし、手動診断補助ツールの併用が望ましい。しかし、手動診断は脆弱性診断士の経験やスキルによる診断能力の差違がある。そこで同プロジェクトでは、最低限必要な診断項目や手順を定義することで、一定レベルの手動診断による脆弱性診断を行うことができる「Webアプリケーション脆弱性診断ガイドライン」を作成、公開した。ガイドラインは無償でダウンロードできる。