独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は3月8日、「Apache Struts2」の脆弱性対策について注意喚起を発表した。Apache Strutsは、Apache Software Foundationが提供する、JavaのWebアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワーク。Apache Struts 2には、「Jakarta Multipart parser」のファイルアップロード処理に起因する、リモートで任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2017-5638)が存在する。影響を受けるバージョンは、「Apache Struts 2.3.5 から 2.3.31」および「Apache Struts 2.5 から 2.5.10」で、Apache Struts 1 への影響は現在のところ不明としている。Apache Software Foundationは、同脆弱性を修正した最新版「Apache Struts 2.3.32」および「2.5.10.1」を公開している。IPAでは、同脆弱性を悪用する攻撃コードおよび攻撃コードを用いたと思われる通信や被害が発生したとの情報が確認されているため、対策済みのバージョンへのアップデートや回避策を至急実施するよう呼びかけている。