独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月17日、秋田稔氏が提供するオープンソースのアーカイブライブラリ「7-ZIP32.DLL」で作成された自己解凍書庫ファイルに、任意のDLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告した。「7-ZIP32.DLL ver9.22.00.01 およびそれ以前を使用して作成された自己解凍書庫ファイル」には、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、意図しないDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2107)が存在する。この脆弱性により、自己解凍書庫ファイルを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、7-ZIP32.DLL を最新版へアップデートし、自己解凍書庫ファイルを作成し直すよう呼びかけている。