Wi-Fiルータを攻撃し、Androidユーザを感染させるトロイの木馬を発見(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

Wi-Fiルータを攻撃し、Androidユーザを感染させるトロイの木馬を発見(カスペルスキー)

カスペルスキーは、Wi-Fiルータを狙うAndroid向けトロイの木馬「Switcher Trojan」を同社Kaspersky Labのリサーチャーが発見したと発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社カスペルスキーは1月10日、Wi-Fiルータを狙うAndroid向けトロイの木馬「Switcher Trojan」を同社Kaspersky Labのリサーチャーが発見したと発表した。Switcher Trojanは、Androidデバイスを直接狙わずに、デバイスが接続しているWi-Fiルータを攻撃し、無警戒なAndroidユーザを感染させる。Wi-Fiルータに感染後、ルータのDNSサーバ設定を変更し、そのネットワークに接続しているデバイスからのトラフィックを、攻撃者が管理するWebサイトにリダイレクトする。これによりユーザは、フィッシング、マルウェア、アドウェア攻撃などの危険にさらされることになる。

攻撃者が作成したWebサイトの種類は2つで、中国の検索エンジン「Baidu」のAndroidアプリに偽装したものと、Wi-Fiネットワークに関する情報を共有する中国の人気アプリ「WiFi Master Key」を偽装したものが確認されている。これらのサイトはC&Cサーバとしても機能し、同サイトの感染の統計情報によると、攻撃者はこれまでに主に中国の1,280のWi-Fiネットワークへの不正アクセスに成功したとみられるという。感染に気づくことも駆除することも難しいため、同社ではまずDNS設定に「101.200.147.153」「112.33.13.11」「120.76.249.59」の不正DNSサーバがないか検索するよう勧めている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×