チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は12月1日、新たなAndroidマルウェアにより、100万件以上のGoogleアカウントがセキュリティ侵害を受けていることが判明したと発表した。「Gooligan」と名付けられたこのマルウェア・キャンペーンでは、Android搭載デバイスがroot化され、デバイスに保存されているメールアドレスと認証トークンが窃取される。同社のモバイルリサーチチームが2015年、不正なSnapPeaアプリを調査している際にGooliganのコードを発見した。2016年8月に新たな亜種が出現し、以降は1日当たり1万3,000台以上のデバイスが感染被害を受けている。感染デバイスの約57%はアジア諸国、約9%はヨーロッパ諸国で使用されており、窃取されたメールアドレスのうち数百件は世界各国の企業で使われているものであったという。攻撃者がこれらの情報を入手した場合、各種Googleサービス(Gmail、Googleフォト、Googleドキュメント、Google Play、Googleドライブ、G Suite)の重要情報に不正アクセスされる恐れがあるとしている。デバイスを侵害した攻撃者は、Google Playのアプリを不正にインストールし、デバイス所有者を装いアプリを評価することによって収益を得ている。不正にインストールされるアプリは1日当たり3万以上で、キャンペーン開始以降のインストール数は200万を超えるという。同社では、Googleアカウントが侵害されているかどうかをチェックするオンライン・ツールを無償提供している。