独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は11月15日、「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第2版)」を公開した。同ガイドラインは、中小企業の経営者・情報資産管理者やIT担当者が、情報セキュリティ対策の必要性を理解し、情報を安全に管理するための具体的な手順等を示したもの。2009年の初版以来の改訂となり、新たな脅威などを踏まえて内容を刷新するとともに、経営者観点での情報セキュリティの必要性や管理者が組織的な対策を講じる際の具体的な手引きなどを追記している。本編は2部構成となっており、第1部の経営者編では、情報セキュリティ対策に関して、経営者が認識し自らの責任で対応しなければならない事項について説明。第2部の管理実践編では、情報資産や情報システムなどの管理を実践する管理者層を対象に、中小企業において情報セキュリティポリシーを策定し、これをもとに対策を実践していくための手順について説明している。また付録として、企業や個人などに最低限求められる「情報セキュリティ5か条」、診断シート「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」、自社のセキュリティポリシーを策定する際にすぐに役立つひな形や情報資産管理台帳のサンプル「わが社の情報セキュリティポリシー」を用意している。同ガイドラインは、IPAのサイトより無償でダウンロードが可能。