―― DDoSは、企業にとってとても恐いインシデントのひとつでありながら、攻撃手法や動機や目的が多様で、特効薬的な対策方法が見つからない攻撃ですね。そうですね。DDoS攻撃は企業にとって悩ましい課題にも関わらず、どのように対処できるのか、また対処されているのか、攻撃に備える側にわかりやすく、複数の視点で中立に語られることは、これまでほとんどありませんでした。今回のセッションではこれらを基礎から実践までぎゅっと凝縮してお届けします。DDoS対策にあたっては、システム毎に最適な手法を選ぶことが重要です。セッションでは、手法を松・竹・梅の3つに分類し、高級な松よりも、着手しやすい竹と梅に焦点をあてている点も見所の一つです。具体的には既存インフラを活用してSIerやIDC、ISP、IXなどと連携して対処する手法をご紹介します。―― 対処はしたいけれども、リソースは限られており、いコストをかけられる訳ではない企業にとって役に立ちそうですね。DDoS対策製品やサービスを売り込みたいセキュリティ企業、そして新聞やニュースメディアは、大規模なDDoS事例ばかりを取りあげる傾向にあります。このため、向き合うべき身近なDDoSへの対策手法を知ることがかえって難しくなっています。結果、大がかりな機器や高額な費用のイメージだけが先行し、システムを預かる担当者や投資判断をする経営者の頭を悩ませている現状があると思います。DDoS対策としてCDNやスクラビングといった松プランに該当するサービスは確かに有効です。しかしながら、システム構成やコストの問題から、すべてのシステムに導入し防御することは困難です。そもそもDDoS対策は掛け捨ての保険の意味合いが強く、どの組織にもできるだけコストを掛けたくない本音が根底にあるのです。―― そんな中で、今回のプログラムはどのように組み立てたのでしょうか?
[Internet Week 2016] 厳選セキュリティセッション 第7回 「Wi-Fi再入門 見えない電波を知識で見抜く~社会的課題も交えて」ブロードバンドタワー 大本 貴 氏2016.11.10 Thu 14:25
[Internet Week 2016] 厳選セキュリティセッション 第6回 「ファイルの受け渡し方法を考える ~暗号化ZIPは何のため?」 JPNIC 木村 泰司氏2016.11.8 Tue 13:45