◆概要
Microsoft の Web ブラウザである Internet Explorer に用いられているスクリプトエンジンに、オブジェクト処理の不備に起因する、メモリ破壊と遠隔からの任意のコード実行の脆弱性が報告されています。当該脆弱性を悪用し、メモリが破壊されてしまう可能性や、利用者が意図していない動作を強制されてしまう可能性が考えられるため、対策することを推奨します。
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◆分析者コメント
現時点で公開されてる検証コードで、エクスプロイトが成功する環境は限られていますが、Symantec 社によると、当該脆弱性は韓国における標的型攻撃に多用されていると報告されているため、攻撃者による実際の攻撃活動では本記事で取り上げている検証コードよりも幅広い環境に対応した攻撃コードが利用されている可能性が考えられます。 (関連情報 [6] 参照) ブラウザ単体が対象となる脆弱性であり影響範囲が広いと考えられるため、セキュリティ更新プログラムの適用により早急に対策することを推奨します。
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◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
7.6
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2016-0189&vector=(AV:N/AC:H/Au:N/C:C/I:C/A:C)
[CVSS v3]
7.5
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2016-0189&vector=AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
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◆影響を受けるソフトウェア
Internet Explorer 9 - 11 で VBScript 5.7 - 5.8 および JScript 5.8 が使用されている場合に脆弱性の影響を受けると報告されています。
Microsoft の Web ブラウザである Internet Explorer に用いられているスクリプトエンジンに、オブジェクト処理の不備に起因する、メモリ破壊と遠隔からの任意のコード実行の脆弱性が報告されています。当該脆弱性を悪用し、メモリが破壊されてしまう可能性や、利用者が意図していない動作を強制されてしまう可能性が考えられるため、対策することを推奨します。
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◆分析者コメント
現時点で公開されてる検証コードで、エクスプロイトが成功する環境は限られていますが、Symantec 社によると、当該脆弱性は韓国における標的型攻撃に多用されていると報告されているため、攻撃者による実際の攻撃活動では本記事で取り上げている検証コードよりも幅広い環境に対応した攻撃コードが利用されている可能性が考えられます。 (関連情報 [6] 参照) ブラウザ単体が対象となる脆弱性であり影響範囲が広いと考えられるため、セキュリティ更新プログラムの適用により早急に対策することを推奨します。
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◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
7.6
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2016-0189&vector=(AV:N/AC:H/Au:N/C:C/I:C/A:C)
[CVSS v3]
7.5
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2016-0189&vector=AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
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◆影響を受けるソフトウェア
Internet Explorer 9 - 11 で VBScript 5.7 - 5.8 および JScript 5.8 が使用されている場合に脆弱性の影響を受けると報告されています。