Avast Softwareは7月29日、ブラジル・リオデジャネイロで8月5日より開催される、第31回夏季オリンピックに乗じたサイバー攻撃に関する注意喚起を発表した。サイバー犯罪者もオリンピックを目指して準備を整えており、その最終目的は個人情報と金銭の入手であるとして、自宅観戦者および現地観戦者に対して「フィッシング詐欺」「偽のモバイルアプリ」「Wi-Fiセキュリティの問題」「ATMスキマー」の4つのサイバー犯罪について特に注意を呼びかけている。フィッシング詐欺は非常に巧妙で詐欺サイトの完成度も高く、見分けが尽きにくくなっていると指摘。しかし、メールでログイン情報や個人の金融情報の入力を要求してくる企業は皆無であることを認識するとともに、チケットの購入はリオ五輪の公式サイト、ホテルやフライトの予約は旅行会社の予約サイトへ直接アクセスするよう呼びかけている。偽のモバイルアプリは大きなイベントの際に公式アプリの模倣として登場する。その多くは、個人情報を収集し広告を大量に送りつけることを目的としているが、さらに認証情報の窃盗も企てるという。対策として、ウイルス対策アプリのインストールと、公式アプリストアの利用を挙げている。また、安全性の確保されていない公共のWi-Fiスポットに接続する際は、VPNアプリの使用を勧めている。さらに、ATMを使用する際はATMマシンそのものを注意深く観察し、不審な点や何らかの機器が取り付けられている場合は、そのATMの使用は中止すべきとしている。