一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月23日、OWASPの「Application Security Verification Standard(ASVS:アプリケーションセキュリティ検証標準)3.0.1」の翻訳版を公開した。ASVSプロジェクトは、アプリケーションの設計、開発、脆弱性診断などにおいて必要となるセキュリティ要件の標準を確立することを目指して活動しており、今回のASVS v3.0.1では、アーキテクチャ、認証、セッション管理、アクセス制御など、アプリケーションに必要とされるセキュリティ要件を19のカテゴリに分類し、まとめている。また同資料では、「レベル1:すべてのアプリケーションが満たすべきもの」「レベル2:機微なデータを扱うアプリケーションが満たすべきもの」「レベル3:さらに高度な信頼性が求められるアプリケーションが満たすべきもの」の3段階の指針を設け、検討時にセキュリティ要件の重要性に合わせて取捨選択できるようにしている。さらに、複数の関係者がセキュリティ要件に関する認識を合せるために役立てることが想定されているため、JPCERT/CCではセキュアなアプリケーション開発に活用するよう提案している。
OWASP が「安全なコーディングのバイブル」を新たに発表~そのセキュリティアドバイスがあれば、もう The Register のセキュリティ記事は読まなくても良いかもしれない(The Register)2016.1.25 Mon 8:30