スマホ用テロ対策アラートアプリ「SAIP」の無料提供を開始(仏政府) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.08.19(土)

スマホ用テロ対策アラートアプリ「SAIP」の無料提供を開始(仏政府)

国際 海外情報

 サッカー欧州選手権EURO 2016の開幕まであとわずか。厳戒態勢を敷く仏政府は8日から、Google PlayとApp Storeで、スマホ用テロ対策アラートアプリ「SAIP」の無料提供を開始した。

 昨年11月にパリを襲ったテロ事件を受け、仏政府が開発に着手していたアラートアプリは、テロが起こったら直ちに市民に警告を発し、身を守るためのアドバイスを提供する、本格的なテロ対策ツールだ。

 重大な危機に際し、いかにして市民に警告するか?仏政府は、国から直接、信頼できる情報を発信することが重要と考えた。FacebookやTwitterでアラートを共有することで、メッセージの「バイラル効果」にも期待する。 ユーザーの一人ひとりが市民の安全保障を担い、SNSやメディアなど既存のツールに、さらに追加できるチャネルとなる。また、救急車や警察へ電話通報が殺到する事態を防ぐ効果も見込まれる。

 アプリの提供の前に、テロを想定したテストがリヨンで行われた。 「SAIP」をダウンロードしたユーザーは、テロが起こったらすぐに端末にアラートを受信する。位置検出を受け入れれば、危険領域に入ったらすぐに、危険の性質と、取るべき行動に関する明確な指示を受けられる。

 目立たないアプリであることも必須条件。アラートを端末に受信する際に、隠れている人質がテロリストに見つかるリスクを防ぐため、アプリには「ビープ音」や「振動」は一切なく、通知を送信するのみ、となっている。

 さらにアプリは、ユーザーの位置や名前、電話番号、IPアドレスなど、個人情報を一切登録せず、いかなるデータも保存されない。すべては、危険な領域にあるかどうかを判断できる端末上で行われ完結する。これは革新的なプロセスであり、特許申請の対象となっている。

 テロに限らず、地震や津波などの自然災害、または原子力施設や化学プラントの事故などにも使えるが、誘拐には対応しないとのこと。「何でもアラートアプリ」となってしまっては、肝心な時に効力を発揮できない。EURO 2016で、早速アプリが役立つような事態が起こらないことがベストだが、テロの危険に満ちた現状では、心強いツールとなりそうだ。

仏政府、テロ対策にスマホアプリ活用へ! EURO 2016を前に無料提供

《Glycine@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

国際 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. AWS 設定ミスでウォールストリートジャーナル購読者情報他 220 万件流出(The Register)

    AWS 設定ミスでウォールストリートジャーナル購読者情報他 220 万件流出(The Register)

  2. 総資産 2,303 万 3,975 ドル、逮捕された Alphabay 運営者のずさんなセキュリティ管理 (The Register)

    総資産 2,303 万 3,975 ドル、逮捕された Alphabay 運営者のずさんなセキュリティ管理 (The Register)

  3. Black Hat、DEF CON、BSides 開催でホテルがビジネスセンターを真剣に閉鎖(The Register)

    Black Hat、DEF CON、BSides 開催でホテルがビジネスセンターを真剣に閉鎖(The Register)

  4. 来月ビットコインが消え去るかもしれないが、パニックに陥るべきではない(The Register)

  5. 「Tor 禁止令」を解く Facebook、暗号化の onion アクセスポイントを宣伝~これからは暗号化通信も完全に OK(The Register)

  6. 最大手の広告代理店が NotPetya の攻撃からいまだに立ち直れない原因(The Register)

  7. iCloudからの女優のプライベート画像流出事件、容疑者がフィッシングの罪を大筋で認める

  8. ソフトバンクが 1 億ドル出資し Cybereason の筆頭株主に ~ セキュリティのユニコーン誕生(The Register)

  9. 専門家「隠されたパケットスニファのスパイ技術が、無数の iPhone と iPad に存在している」~「落ち着いて…Apple のバックドアは誰でも入れるほど大きく開いてはいない」重鎮は語る(The Register)

  10. 勤務先の内部情報をダークWebに売る社員、闇のインサイダー取引サービス成長中(The Register)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×