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2017.12.16(土)

ランサムウェアのROIは1,425%、情報武装のためのマルウェア解析を提供(キヤノンITS)

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キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)は4月27日、不審なマルウェアを解析してレポートする有償サービス「マルウェア解析サービス」を7月1日より提供開始すると発表した。同社セキュリティソリューション事業部の長谷川智久氏は、マルウェアの動向としてランサムウェアの最新情報を発表した。ランサムウェアは、ダウンローダーである「Nemucod」の感染がきっかけとなるが、同社のESET製品が3月~4月に検出したマルウェアの70%がNemucodだったという。また、国内で検出したメールによる攻撃の82%にNemucodが添付されていた。そして日本を狙った攻撃であるとした。

また長谷川氏は、ランサムウェアが流行している要因に「攻撃しやすい」「追跡が困難」「儲かる」の3点を挙げた。攻撃のしやすさでは、クラウドの普及により安く早く簡単に攻撃できるようになり、また攻撃のためにランサムウェアを容易に入手できるサービス「RaaS(Ransomeware as a Service)」も登場していることが理由であるとした。追跡が困難であるのは、支払いに仮想通貨を指定したり、Torなどの匿名ネットワークを使用されることなどがあるためだという。

儲かることについては、RaaSなどにより標的型攻撃よりも短時間で目的を達成できることや、投資対効果(ROI)が高いことを挙げた。ランサムウェアやエクスプロイトキットなどは10万円ほどの投資で利用できるが、それによる投資対効果は大きく、1,425%だという。つまり、10万円の投資で140万円の利益が得られることになる。

同社プロダクトソリューション事業本部プロダクト企画センターのセンター長である山本昇氏は、同サービス提供の背景としてランサムウェアなどマルウェアによる被害がますます深刻化していることを挙げた。その対処のためには、セキュリティ対策と情報武装が必要であり、同社はその双方を提供しているが、今回のサービスにより情報武装を強化するものとなる。

マルウェア解析には、マルウェアの基本的な動作を把握する「基本解析」と、高度な解析妨害が実装されているマルウェアや、より詳細な動作について解析する「詳細解析」に分けられるが、同サービスでは基本解析を提供するものとなる。ユーザが不審なファイルを発見した際に、専用メール窓口「マルウェア解析サービス受付窓口」に解析を依頼し、検体を専用のファイルサーバにパスワード付きZIPファイルとしてアップロードする。同社は解析可能かどうかを判断し、可能であれば受付確認メールをユーザに送付する。

解析の結果は「マルウェア解析報告書」としてユーザに納品される。報告書には、「マルウェア概要(ESET検出名/対応パターン含む)」「解析結果概要」「通信先情報・通信データ」「感染確認手順」「復旧方法」が記載される。費用は1検体ごとの「スポット解析」が100,000円、1カ月に4検体まで解析を依頼できる月額サービス(350,000円)も用意される。
《吉澤 亨史》

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