独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月15日、日本国内外からJPCERT/CCに、国内のWebサイトにSQLインジェクションの脆弱性が存在することが報告されていると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。海外からオープンソースの脆弱性診断ツール「sqlmap」を使用し、国内のWebサイトで動作するWebアプリケーションを対象としたSQLインジェクションの脆弱性を検出しようとするアクセスが行われているという。sqlmapでは、主に「Boolean-based blind」「Time-based blind」「Error-based」「UNION query-based」「Stacked queries」の5つのSQLインジェクションの手法を使用する。SQLインジェクションの脆弱性のあるWebアプリケーションでは、攻撃者により認証回避や任意のプログラム実行、情報漏えい、Webサイトの改ざんなど、深刻な影響を受ける可能性がある。なお、前述のSQLインジェクションの手法は、静的プレースホルダを使用するなど通常のSQLインジェクション対策で防ぐことが可能としている。