OS Xで初めて完全に機能するランサムウェア「KeRanger」を発見(Palo Alto Networks) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

OS Xで初めて完全に機能するランサムウェア「KeRanger」を発見(Palo Alto Networks)

 OS XおよびiOSは、比較的安全なOSと思われている。それはシステム設計面による部分もあるが、基本的にはユーザーの絶対数が少なく、サイバー犯罪者が“カモ”だと考えていなかっただけだ。セキュリティ脅威がいつ発現してもおかしくない。

脆弱性と脅威 脅威動向
 OS XおよびiOSは、比較的安全なOSと思われている。それはシステム設計面による部分もあるが、基本的にはユーザーの絶対数が少なく、サイバー犯罪者が“カモ”だと考えていなかっただけだ。セキュリティ脅威がいつ発現してもおかしくない。

 米Palo Alto Networksは現地時間6日、OS Xで動作するランサムウェア「KeRanger」を発見したことを発表した。

 OS Xを狙うランサムウェアとしては、2014年にKaspersky Labが「FileCoder」を発見しているだけだが、「FileCoder」は不完全なソフトで、脅威とはならなかった。しかし「KeRanger」は、OS Xで発見された、「初めて完全に機能するランサムウェア」だという。

 「KeRanger」は4日に、OS X用BitTorrentクライアントソフト「Transmission」のインストーラーから発見された。このインストーラーは数時間前に配布がスタートしたばかりで、発見時点でもまだ配布が行われていた。この感染がどのようにして起こったかは確認できていないとのこと。

 「KeRanger」有効なMacアプリ開発証明書で署名されており、AppleのGatekeeperを無効化。3日間潜伏し、その後、ファイルを暗号化し、特定アドレスに1ビットコイン (約400ドル) を支払うよう要求してくる。Time Machineバックアップ ファイルの暗号化も試みる模様。

 パロアルトネットワークスは、Transmission ProjectとAppleに報告済みで、両社は対処を実施したとしている。

OS Xを狙う初のランサムウェア「KeRanger」が発見される

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×