ルックアウトジャパン株式会社は2月29日、「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」の調査結果を同社ブログで発表した。同調査は、Forbes誌の「Global 2000」の企業のITおよびITセキュリティ分野の従事者588名を対象としたもの。調査結果によると、モバイルマルウェア感染による損害額は、感染端末すべてを調査・復旧した場合の直接費用に加え、コンプライアンス違反や信用の喪失といった間接費用も含み、感染端末1台あたり1,062,320円(9,485米ドル)の損失となることがわかった。実際に今回の調査対象企業のモバイル端末の平均3%に当たる1,700台以上の端末がマルウェアに感染していると考えられるとしている。また、社員のデータアクセス内容を適切に把握していると回答しているITセキュリティ担当者は56%で、社員の利用実態を把握し切れていないことも明らかになっている。2014年から2015年の間にモバイル端末で閲覧できる業務関連データは43%増加しており、今後2年間で少なくとも50%増加すると予測している。モバイル端末でアクセス可能な機密情報保護の重要性を認識しているのは回答者のうち36%にとどまっているが、今後はさらに認識が高まるとしている。