独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月1日、コンテンツデリバリネットワーク(CDN)に対する攻撃手法として、Forwarding Loopを発生させDoS状態にする攻撃(Forwarding Loop 攻撃)が指摘されていると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。CDNサービスでは、Webサイトの処理効率とスケーラビリティの向上のため、コンテンツへのアクセスリクエストを地理的に近いサーバに転送して処理する。CDNではコンテンツのアップロードにpushモードとpullモードの2種類の方法があるが、pullモード動作の設定によってはリクエストの転送を内部的にループさせることが可能であると指摘されている。これにより攻撃者はリモートからCDNをDoS状態にできる可能性があり、結果としてCDN上のコンテンツにアクセスできなくなる可能性がある。JVNでは、CDN サービスを提供している事業者は、自身の提供する CDN が本脆弱性の影響を受けるかどうか、研究者の発表資料を確認するよう呼びかけている。