英語圏のインターネット利用者が攻撃対象、『vvvウイルス』に関する分析報告を発表(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

英語圏のインターネット利用者が攻撃対象、『vvvウイルス』に関する分析報告を発表(トレンドマイクロ)

 トレンドマイクロは8日、急速に国内で話題となった『vvvウイルス』に関する分析報告を発表した。暗号化型ランサムウェア「CrypTesla」ファミリー(別名:TeslaCrypt)の新しい亜種である可能性が高いという。

脆弱性と脅威 脅威動向
 トレンドマイクロは8日、急速に国内で話題となった『vvvウイルス』に関する分析報告を発表した。暗号化型ランサムウェア「CrypTesla」ファミリー(別名:TeslaCrypt)の新しい亜種である可能性が高いという。

 日本国内では12月6日より、Twitterなどで『vvvウイルス』による被害報告が拡散。「重要なデータの拡張子が、すべて『vvv』になってしまった」「PC内のファイルを、あっという間に暗号化してしまうらしい」「広告を見るだけでも感染するらしい」といった噂が、ネット上で広がった。そこでトレンドマイクロが、この『vvvウイルス』について確認したところ、「CrypTesla」ファミリーの新しい亜種である可能性が高いことが判明したという。

 「CrypTesla」は、侵入したコンピュータ内のファイルを暗号化し身代金を要求する、典型的なランサムウェアだ。その際に、ファイルの拡張子を「.vvv」に変えることから、『vvvウイルス』という呼び名が広まったと思われる。

 また、日本に限らず、世界的な規模で流行してるが、大規模な拡散はしていないことも判明した。現在のところ「CrypTesla」は、主に英語圏のインターネット利用者を攻撃対象としており、脅迫文は英語だけとなっている。トレンドマイクロは、「CrypTesla」の感染経路として、マルウェアスパム経由と脆弱性攻撃サイト経由の2種を確認。マルウェアスパムをきっかけとした不正サイトへのアクセスは、全世界で6,000件近く発生している一方、そのうち日本国内からのアクセスは、100件ほどにしか過ぎず、日本への流入は限定的で、「大げさに伝わった」と考察している。ただし、ランサムウェアによる攻撃自体は、継続して発生しているため、注意を怠らないよう推奨している。

「vvvウイルス」、日本への流入は限定的

《冨岡晶@RBB TODAY》

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