独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月24日、ARRIS製の複数のケーブルモデム製品に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは7.5。なお、現時点で対策方法は公開されていない。「TG862A」「TG862G」「DG860A」には、証明書やパスワードの管理(CVE-2009-5149)、認証情報(パスワード)がハードコードされている問題(CVE-2015-7289)、クロスサイトスクリプティング(CVE-2015-7290)、クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2015-7291)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、このアルゴリズムと date および seed を知るリモートの攻撃者によって、当該製品に technician 権限または administrator 権限でアクセスされる可能性がある。また、リモートの攻撃者によって、当該製品にログインしたユーザの権限で任意の操作を実行されたり、ユーザのブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。JVNでは、「"password of the day" の seed を変更する」「セキュアでない遠隔管理機能を無効にする」ことで脆弱性の影響を軽減できるとしている。