Mac OS X の XNU カーネルにおけるデータ処理の不備により権限昇格されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)
Apple 社の OS X Yosemite の XNU カーネルには、ポインタを正しくチェックしないため、権限昇格されてしまう脆弱性が存在することが報告されています。
脆弱性と脅威
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1.概要 Apple 社の OS X Yosemite の XNU カーネルには、ポインタを正しくチェックしないため、権限昇格されてしまう脆弱性が存在することが報告されています。 本脆弱性を利用することによってシステム内に侵入した攻撃者により、システムの全権を掌握されてしまう可能性があります。
2.深刻度(CVSS)
3.影響を受けるソフトウェア Mac OS X 10.10.5 以下で影響を受けるとされています。
4.解説 Apple 社 OS X Yosemite の XNU カーネルには、ポインタを正しくチェックしないため、権限昇格されてしまう脆弱性が存在します。
OS X の XNU カーネルの IOServiceOpen 関数内で呼び出される is_io_service_open_extended 関数では、ポインタを正しくチェックせず処理を行うため、カーネルメモリ内で再利用されたユーザモード内のメモリを参照させることが可能となります。また、IOAudioEngineUserClient クラスに存在するconnection ID の実装により、ASLR を回避しメモリ内のアドレスマップ情報が判明します。