トレンドマイクロ株式会社は9月4日、ソニー銀行株式会社の社内システムに、トレンドマイクロが提供するネットワーク監視製品「Deep Discovery Inspector(DDI)」がセキュリティ対策製品として採用されたと発表した。ソニー銀行では、2001年のサービス開始以来、バンキングサービスへの信頼性を支える生命線として積極的にセキュリティ対策に取り組んでおり、標的型サイバー攻撃といった新しい脅威にも注目し、対策を検討していた。既存の対策の見直しにおいて、レイヤーの異なる対策を可能にするDDIを導入することで、入口・出口対策、内部対策といった「多層防御」の仕組みの強化を実現し、システム全体のセキュリティレベルをさらに引き上げた。なお、ソニー銀行では「OA系システム」と「銀行業務システム」の2系統があるが、DDIが双方のシステムに採用された。DDIの内部ネットワーク通信の可視化やログの蓄積、サンドボックスによる未知の脅威の検出といった機能を搭載しており、標的型サイバー攻撃を迅速に察知するための「内部対策」を最もバランスよく実現できる点が評価され、採用に至ったという。