独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月9日、The Cacti Groupが提供するネットワーク機器等から取得したデータをデータベースに蓄積しグラフ化するためのWebアプリケーション「Cacti」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは4.0。「Cacti 0.8.8b およびそれ以前」には、クロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性(CVE-2014-2327)、「Cacti 0.8.7e およびそれ以前」「Cacti 0.8.8c およびそれ以前」には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2009-4032、CVE-2015-2967)が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、当該製品にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作を実行されたり、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。