独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は6月12日、「家庭内における無線LANのセキュリティ設定の確認を」とする注意喚起を発表した。これは、一般家庭で使用されている無線LAN機器が、その通信内容を傍受され、無線LAN環境を不正に利用されたとの報道を受けたもの。同機構では2013年12月にも注意喚起を行っている。不正利用を防ぐ対策のひとつに通信の暗号化があるが、同機構の調査ではユーザの認知度は低く、全体の半数以上が不明または設定していない状況であった。同機構では、第三者による一般家庭の無線LAN環境を不正に利用される被害を防止するため、改めて安全に無線LANを利用する上での脅威を理解し、対策を実施するよう呼びかけている。具体的な対策として、暗号化方式をセキュリティレベルの高い「WPA2-PSK(AES)」に設定することを推奨し、その一般的な設定の確認手順を紹介している。