シスコは10日、幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015で、クラウド型のネットワーク一元管理ソリューション「CISCO Meraki」に関する展示を行った。 これは同社で提供しているアクセスポイント、セキュリティアプライアンス、ネットワークスイッチ、MDMをクラウド上で管理するというもの。オーダー番号から機器のシリアルを呼び出したら、後はネットワークの設定に紐づけるのみ。例えば、拠点にアクセスポイントを設置するような際には、ネットワーク管理者が現地にいなくても、誰かがWANに接続するだけでその管理が行なえるようになる。 さらに、GUIによるゼロタッチのインテグレーションにより、その後の運用に関しても管理者の負荷を大きく減らせるという。例えば、ユーザー単位、アプリ単位でのネットワーク利用率を、ダッシュボードにグラフで可視化。仕事に関係ないYouTubeなどの利用頻度が高い場合には、アクセスポイントのファイアウォール機能を利用して、通信規制や帯域制御、P2P通信の禁止が行なえる。こうしたポリシーは“ネットワーク”という概念ごとに適用でき、デバイス単位でどのグループに所属させるかの指定も可能だ。 なお、こうしたネットワーク機器の運用の中でも、特に人気の高いものがサイトtoサイトVPN機能だという。モードとトポロジーを選択したら、拠点をネットワークに紐づけ。VPNやセキュリティアプライアンスがダッシュボードで管理できる。 その他、ユニークなところではインバウンド向けなどに、Facebook WiFiという機能も用意している。これは、小売店や飲食店などのAPを客に開放する際、その認証にFacebookのIDを利用するというもの。接続時にはFacebook上でのチェックインが行なわれるため、店舗の情報を口コミで拡散でき、さらにユーザープロフィールを分析すれば、マーケティングにも役立てられる。