Interop Tokyo 2015に出展しているマクニカネットワークスの展示においてセキュリティ関係で特に目をひいた製品が米Remotium社の「Remotium Virtual Mobile Platform」(以下、Remotium)だ。 Remotiumを企業内のサーバにインストールすると、モバイル用の仮想環境(Sandbox)がつくられる。そこで実行したモバイルアプリケーションの結果を、ストリーミング通信によって、クライアント側のスマートデバイスに画面として転送する。 これによりユーザーは、自身のデバイス側にデータを一切残さずに、安心してアプリケーションを利用できるようになる。つまりRemotiumは、スマートデバイスを簡単にシンクライアント化するソリューションであり、従来のBYODの課題を解決してくれるわけだ。 管理者側の運用も容易で、サーバ側のアプリケーションの追加・削除・更新は、管理コンソールで一括で実施できる。クライアント側で使うアプリケ―ションをユーザーグループ単位で割り当てて許可したり、アクセスログを取って監視したり、使用ユーザーや位置情報の把握も可能だ。 現時点では、対応するクライアントはiOSまたはAndroid端末だが、将来的にWindowsやMac OSにも対応していくという。