YCC情報システムは、東京ビッグサイトで開催された「自治体総合フェア2015」にて、ビーコンを活用した安否確認システムの展示を行った。デンソーと共同開発したシステムで、災害時の安否確認をビーコンが自動で登録してくれるというサービスだ。 ビーコン(Beacon)とは、BLE(Bluetooth Low Energy)を使って位置情報を配信するデバイスのこと。ビーコンから発信される電波をスマートフォンやタブレットで受信することで、ビーコンの持ち主である社員の安否を素早く確認することが可能になるというのが本サービスの特徴だ。 使用法は、社員がビーコンを常に携帯しておき、災害発生時もビーコンを持って避難するだけ。避難場所で部門長があらかじめインストールしておいた専用アプリを受信オンにすると、その場でビーコン情報を収集、クラウド上のサーバにデータをアップする。アップされた安否情報一覧はブラウザで確認でき、Excel、Word、PDF形式での出力も可能だ。 避難場所にいる社員の安否情報をビーコンが自動で登録してくれるため、点呼や安否確認の手間と時間を大幅に削減できる。現時点では受信機用アプリはAndroid端末のみ対応。今後は学校向けのシステムや子どもの見守りサービスなどへの応用も考えているとのこと。