標的型攻撃に使用される30の脆弱性を発表、最新版の維持を呼びかけ(JVN) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

標的型攻撃に使用される30の脆弱性を発表、最新版の維持を呼びかけ(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、重要インフラ事業者に対する標的型攻撃に多く使用される30の脆弱性について「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月8日、重要インフラ事業者に対する標的型攻撃に多く使用される30の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これは、Canadian Cyber Incident Response Centre(CCIRC)による検証をもとに、カナダ、ニュージーランド、UKおよびオーストラリアのCyber Security Centreが協力して作成したもの。

30の脆弱性には、Microsoft、Oracle、Adobe製品やOpenSSLを組み込んだソフトウェアが挙げられている。標的型攻撃では、既知の脆弱性の対策を行っていないソフトウェアを狙う事例が継続的に観測されているが、「Top 4 Mitigation Strategies to Protect Your ICT System」によると、標的型攻撃の85%は適切に修正対応を行っていれば防ぐことができるとしている。脆弱性を放置していると、機微な情報や重要な情報を喪失したり、通常業務の停止といった影響を受ける可能性があり、復旧にかかる金銭的な損失や組織の評判に関する潜在的な被害もあるとして、最新版の環境の維持やパッチの適用などの対策を呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×