株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は4月27日、「PowerDNS Authoritative Server」および「PowerDNS Recursor」の脆弱性(DNSサービスの停止)について発表した。これは、実装上の不具合により外部からのDoS攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のPowerDNS.COM BVから発表されたことを受けたもの。本脆弱性により、特定のプラットフォームで動作する各ソフトウェアにおいて、提供者が意図しないサービスの停止が発生する可能性がある。対象となるバージョンは、「PowerDNS Authoritative Server 3.2以降」およびPowerDNS Recursor 3.5以降」。ただし同社では、本脆弱性の影響を受けるプラットフォームは限定的であり、現時点で影響を確認しているのはデフォルトのシステムスタックサイズが小さい、RHEL5/CentOS5でのみであるとしている。また、サーバシステムそのものの危殆化は発生しないと発表している。JPRSでは対策方法として、本脆弱性を修正したパッチバージョン(PowerDNS Authoritative Server 3.4.4およびPowerDNS Recursor 3.6.3または3.7.2)への更新または公式パッチの適用、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新の適用を実施するよう呼びかけている。