1.概要Mozilla 社の Web ブラウザ Firefox に、Chrome 特権で任意の JavaScript が実行されてしまう脆弱性が報告されています。脆弱性を利用されることにより、遠隔の攻撃者による不正侵入を許容してしまう恐れがあります。2.深刻度(CVSS)7.5https://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2014-8636&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P)3.影響を受けるソフトウェア※1Firefox 35 未満4.解説当該脆弱性を含む Firefox には、DOM オブジェクトへのアクセスに用いられる XrayWrapper の値取得の実装に不備があり、Firefox の機能を変更するための権限である Chrome 特権を用いて JavaScript を実行してしまう脆弱性があります。脆弱性を利用することで、遠隔の攻撃者は対象ホスト上で任意の攻撃コードが実行可能となり、対象ホストに不正侵入することが可能となります。当該脆弱性は Mozilla 開発者である Bobby Holley 氏によって DoS 攻撃の脆弱性として発見されましたが、後に Joe Vennix 氏が同じ脆弱性を用いて任意のコマンドが実行であることを発見しました。この記事では Joe Vennix 氏が指摘した内容に沿ったエクスプロイトコードを取り上げています。5.対策Firefox のバージョンを 35 以上にアップデートすることで、脆弱性に対処できます。https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー・グリッド研究所)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html